亜鉛サプリの正しい選び方|専門家が解説する基礎知識

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「なんとなく疲れやすい」「肌の調子が気になる」「食べ物の味が薄く感じる」——そんな変化を感じたとき、亜鉛(Zinc)の摂取量を見直すことが、体の調子を整える第一歩になるかもしれません。

亜鉛は体内で合成できない必須微量ミネラルのひとつで、食事やサプリメントから継続的に補う必要があります。しかし、サプリメントの種類は多岐にわたり、「どれを選べばよいのか」と迷う方も少なくないでしょう。

この記事では、亜鉛の基礎知識から日本人の食事摂取基準(2025年版)に基づく摂取量の目安、サプリメントの形態の違い、正しい飲み方と選び方のポイントまで、専門家監修のもと丁寧にお伝えします。

こんな変化に心当たりありませんか?

  • ☐ 食べ物の味が薄く感じる・味を感じにくくなった
  • ☐ 肌が乾燥しやすい、または小さな傷が治りにくい
  • ☐ 何となく疲れやすい、体のだるさが続く
  • ☐ 肉・魚介類・豆類の摂取が少なく、加工食品が多い
  • ☐ サプリメントを試したいが、どれを選べばよいか分からない

監修:おひげ先生(山﨑駿)

柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師(国家資格4つ)/登録販売者(都道府県免許)
国際基準カイロプラクティック学位 D.C.(Doctor of chiropractic)
ディプロム・ド・オステオパシー(D.O.)取得予定(修学中)

所属:オステオパシー・メディスン協会/JCR認定カイロプラクター

日本工学院八王子専門学校 柔道整復科 卒業/東京呉竹医療専門学校 はり師・きゅう師・あんまマッサージ指圧師科 卒業/TCC東京カレッジオブカイロプラクティック(旧RMIT ロイヤルメルボルン工科大学 カイロプラクティック科 日本校)卒業

体のふしぎと健康のことを多角的な視点で発信中。

→ 監修者プロフィール詳細はこちら


目次

亜鉛とはどんな栄養素?体の中でどう働くのか

亜鉛が担う4つの主な働き

🥼

おひげ先生より

「亜鉛は『酵素の働きを助ける縁の下の力持ち』とよく表現されます。体内に少量しか存在しないのに、とても多くの生命活動に関わっている栄養素です。」

亜鉛は、体内で300種類を超える酵素(体内の化学反応を促進するたんぱく質)の構成成分や活性化に関与するとされており、生命活動の根幹を支える必須微量ミネラルです。2024年に発表されたレビュー論文(Schoofs H et al., Molecules, 2024 / PMID: 38999082)でも「亜鉛は代謝機能・遺伝子発現の調節・免疫調節に関与する重要な微量元素」と位置づけられています。

亜鉛の主な働きを4つの観点から整理します。

亜鉛の4つの主な働き

1. 酵素の構成・活性化サポート

体内の多くの酵素は亜鉛を必要とします。たんぱく質・核酸(DNAやRNAなど遺伝情報を担う物質)の代謝にも関与しており、細胞の新陳代謝を円滑にするうえで欠かせない役割を担っています。栄養機能食品の定型文にも「亜鉛は、たんぱく質・核酸の代謝に関与して、健康の維持に役立つ栄養素です。」と明示されています。

2. 味覚の正常維持

舌にある味蕾(みらい:味を感じる細胞の集まり)の新陳代謝には亜鉛が必要とされています。栄養機能食品の定型文にも「亜鉛は、味覚を正常に保つのに必要な栄養素です。」と定められており、食品に含まれる官能的な情報を正しく知覚するうえで重要な栄養素のひとつです。

3. 免疫システムへの関与

Livingstone(2015年、Nutrition in Clinical Practice / PMID: 25681484)のレビューでは、亜鉛は「成長と免疫機能に必要な必須微量元素」とされており、欠乏すると感染症への罹患しやすさが増す可能性が報告されています。また、Maywald & Rink(2024年、Biomolecules / PMID: 39062576)のレビューでは、亜鉛が免疫細胞の分化や上皮バリア機能の維持に関与していることが示唆されています。

4. 皮膚・粘膜の健康維持

皮膚や粘膜を構成するたんぱく質(コラーゲン等)の合成にも亜鉛は関係しているとされています。栄養機能食品の定型文にも「亜鉛は、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。」と明記されています。


亜鉛が不足するとどうなる?欠乏症状の種類

亜鉛が不足した場合に現れる可能性がある変化として、以下のようなものが報告されています。

部位・機能 亜鉛欠乏時に生じうる変化
味覚 食べ物の味が薄く感じる・金属っぽい味がする
皮膚 発疹・乾燥・創傷の回復が遅れやすくなる
免疫 感染症に罹患しやすくなる可能性
成長・発達 小児では成長不全が生じうる
精神・気分 抑うつ傾向との関連が示唆されている

研究エビデンスについて

特に皮膚症状については、New England Journal of Medicineに掲載された症例報告(Schröder SD, Griebl SW, 2020 / PMID: 33113298)で亜鉛欠乏に関連した皮膚病変(発疹)の事例が報告されています。ただし症例報告はエビデンスレベルが限られるため、「亜鉛が不足すると必ずこうなる」という断定はできません。また、高齢者を対象にした研究(Jung A et al., Journal of Gerontology, 2017 / PMID: 27789618)では、血漿亜鉛が低い群で抑うつ症状との統計的な関連が観察されたことが報告されていますが、これは相関関係であり、亜鉛欠乏が抑うつを直接引き起こすという因果関係が確立されているわけではありません。


日本人は亜鉛が不足しやすいのか

厚生労働省「国民健康・栄養調査」のデータによると、日本人の亜鉛摂取量は成人全体で推奨量を下回る傾向が報告されています(年度・性年齢区分によって差があります)。

特に以下のような食生活の傾向がある方は、亜鉛摂取が相対的に少なくなりやすいとされています。

  • 精製された炭水化物(白米・白パン等)が中心の食事
  • 肉・魚介類・豆類の摂取が少ない
  • 外食・加工食品の頻度が高い

亜鉛は加熱調理や食品の加工過程で失われやすい性質もあるため、食事内容だけでなく調理方法も摂取量に影響します。

さらに、生活習慣や身体的な状況によって亜鉛の不足リスクが高まるとされているグループがあります。

不足リスクが高まりやすいグループ 主な理由
飲酒習慣のある方 アルコールが亜鉛の代謝・排泄に影響するとされており、不足しやすい傾向が指摘されています
運動量の多い方 発汗によって亜鉛を含むミネラルが失われやすくなるとされています
高齢者 加齢による食事量の減少・消化吸収機能の変化によって、摂取量・吸収量ともに低下しやすいとされています
妊婦・授乳中の方 胎児の発育・母乳産生のために通常よりも多くの亜鉛が必要とされており、食事だけでは不足しやすい場合があります。日本人の食事摂取基準(2025年版)では付加量が設定されています

上記のグループに当てはまる方は、日頃の食事内容を意識するとともに、必要に応じてサプリメントでの補完を検討する選択肢があります。妊娠中・授乳中の方については、サプリメントの摂取前に必ず医師・管理栄養士に相談することを推奨します。

なお、Joachimiak(2021年、PLoS Neglected Tropical Diseases / PMID: 33395417)のレビューでは、生活習慣や体質の違いによって亜鉛欠乏リスクが高まりやすいグループが存在することが示されており、食事パターンによる摂取不足への着目が求められています。


臨床現場からの視点(監修:おひげ先生)

「亜鉛が不足しているかもしれない」と感じる方から話を聞いていると、味覚が完全になくなるケースはほとんどありません。それよりも多いのが、「最近、濃い味のものを好むようになった」という変化です。特に、お酒を飲む機会が多い方ではこうした訴えをよく耳にしました。アルコールは亜鉛の代謝・排泄に影響するとされており、飲酒習慣のある方は亜鉛が低下しやすい傾向が指摘されています。

運動をされている方についても同様です。発汗によってミネラルは全般的に失われやすくなります。亜鉛も例外ではなく、トレーニングを習慣にしている方は亜鉛を含むミネラル補給を意識することが望ましいと考えています。

日々の臨床の場では、食生活の状態を触診で感じ取ることができます。食事が乱れている方は肌の質感やはりが変わってきます。組織に触れたときの感覚が、栄養状態を知る手がかりになることがあるのです。爪については、割れやすくなったり、白い線が入るといった変化が現れる場合があります。これらが亜鉛不足と直接結びついているとは断定できませんが、栄養状態のサインとされることがあり、関連が示唆されることもあります。

もし味覚の変化や体調不良が日常生活に支障をきたすレベルになっている場合や、精神的な不調を伴っている場合は、セルフケアや栄養補給だけで対処しようとせず、まず医療機関を受診することをおすすめします。

日々の生活習慣を少しずつ見直していくこと——食事・睡眠・運動など複合的なアプローチを意識することが、長期的な健康づくりにつながると感じています。


1日に必要な亜鉛の量は?推奨量と上限量を正確に知る

年齢・性別別の推奨量

下の表は、厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」に基づく亜鉛の推奨量(ほとんどの人が必要量を満たすとされる摂取量)です。

年齢区分 男性(mg/日) 女性(mg/日)
18〜29歳 9.0 7.5
30〜64歳 9.5 8.0
65〜74歳 9.0 7.5
75歳以上 9.0 7.0

出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」

推奨量は「ほとんどの人が1日の必要量を満たすとされる摂取量」であり、個人差があります。また、妊娠中・授乳中の方は別途付加量が設定されていますので、後のQ&Aも参照してください。


耐容上限量を超えると?

耐容上限量(健康被害が生じないとされる最大摂取量)を超えた場合、過剰摂取による悪影響が現れることがあるとされています。日本人の食事摂取基準(2025年版)による耐容上限量は以下のとおりです。

年齢・性別区分 耐容上限量(mg/日)
男性(18〜29歳・65歳以上) 40 mg
男性(30〜64歳) 45 mg
女性(18歳以上) 35 mg

出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」

過剰摂取に注意

2024年のレビュー論文(Schoofs H et al., Molecules / PMID: 38999082)では、亜鉛の過剰摂取によって「貧血・好中球減少症(免疫を担う白血球の一種の減少)・亜鉛誘発性の銅欠乏症」などが生じることが報告されています。特に亜鉛と銅は吸収の際に競合するため、高用量の亜鉛を長期にわたって継続した場合、銅の吸収が阻害される可能性が指摘されています。サプリメントを複数組み合わせている方は、合計量が耐容上限量を超えないよう注意することが重要です。


食事だけで摂れている?食品含有量の目安

亜鉛を多く含む代表的な食品と、その含有量の目安(文部科学省「日本食品標準成分表」より)は以下のとおりです。

食品 亜鉛含有量の目安(可食部100gあたり)
牡蠣(生) 約13 mg
豚レバー 約6.9 mg
牛もも肉(赤身) 約4.4 mg
木綿豆腐 約0.6 mg
精白米(炊いたもの) 約0.6 mg

牡蠣は突出して亜鉛含有量が多い食品ですが、日常的に毎日食べることは現実的ではありません。肉類・魚介類・豆類・ナッツ類を組み合わせた食事を意識しつつ、不足が気になる方はサプリメントでの補完を検討する選択肢があります。


亜鉛サプリの形態はどう違う?グルコン酸・酵母・ピコリン酸を比較

💬

読者の声

「グルコン酸亜鉛・酵母亜鉛・ピコリン酸亜鉛……種類が多くてどれを選べばいいの?」と感じる方は多いです。形態ごとの特徴を知ることで、自分に合った選択ができるようになります。

主な亜鉛の形態と特徴

亜鉛サプリメントには複数の「形態(化合物の種類)」があります。形態によって吸収されやすさや胃への刺激のしやすさが異なるとされており、選ぶ際の参考になります。

形態 特徴
グルコン酸亜鉛 国内外のサプリメントで広く使われる。水溶性で比較的吸収されやすいとされる
酵母亜鉛(酵母発酵) 食品由来の亜鉛を多く含む酵母から抽出。食品に近い形態とされる
ピコリン酸亜鉛 キレート(金属イオンを有機分子が包み込み、吸収されやすくする状態)型の一種。吸収されやすい可能性が指摘されているが、比較研究の数は限られる
酸化亜鉛 コストが低い一方、吸収率が他の形態より低いとされることがある
硫酸亜鉛 医療分野でも使用される形態。胃への刺激が強い場合があるとされる

現時点では、どの形態が「最も吸収率が高い」かについて決定的な結論は出ていません。胃への刺激が気になる方は、グルコン酸亜鉛や酵母亜鉛など比較的刺激が少ないとされる形態を選ぶことが多いようです。


栄養機能食品の亜鉛サプリを選ぶ際の確認ポイント

日本の「栄養機能食品」として販売されている亜鉛サプリには、含有量に関するルールがあります。現行の基準では、栄養機能食品として亜鉛を表示するためには、1日あたりの摂取量が2.64mg以上・15mg以下であることが求められています。

栄養機能食品の亜鉛に関する定型文(国が定めた3本)

  • 「亜鉛は、味覚を正常に保つのに必要な栄養素です。」
  • 「亜鉛は、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。」
  • 「亜鉛は、たんぱく質・核酸の代謝に関与して、健康の維持に役立つ栄養素です。」

これらの表示がある製品は、国が定めた基準量(現行:2.64〜15mg/日)の範囲内で製造されており、一定の品質基準を満たしていると判断できます。なお、改正案(2.55〜17mg)が検討されていますが、2026年6月時点では施行前です。


亜鉛サプリの正しい飲み方——タイミング・飲み合わせ・注意点

食後が推奨される理由(空腹時の胃への刺激)

亜鉛サプリは食後の摂取が一般的に推奨されています。空腹時(胃の中に食べ物がない状態)に亜鉛サプリを摂ると、胃粘膜への刺激が強くなりやすく、吐き気・胃の不快感・腹痛といった症状が生じることがあるためです。

食後摂取を推奨する理由

特にグルコン酸亜鉛や硫酸亜鉛を含む製品は、空腹時に摂取した際の胃への刺激が出やすいとされています。食事と一緒に、あるいは食事の直後に摂ることで、こうした不快感を軽減できる可能性があります。吸収率(食事から摂った亜鉛が体に取り込まれる割合)は約30%程度とされており(健康長寿ネット)、食品や他の成分との組み合わせによって変動することが知られています。


吸収を妨げる飲み合わせ(鉄・フィチン酸)

⚠️

知っておきたいポイント

「他のサプリと一緒に飲んでいるけど大丈夫?」という疑問をお持ちの方へ。亜鉛の吸収には特定の成分が影響することがわかっています。飲み合わせを意識するだけで、サプリの効果をより引き出しやすくなります。

亜鉛の吸収に影響を与える成分として、以下のものが知られています。

公的ソースで確認されている吸収阻害成分

  • フィチン酸(穀物・豆類に含まれ、ミネラルの吸収を妨げる成分):亜鉛と結合し、吸収を妨げることが報告されています。玄米・全粒粉パン・大豆製品などに多く含まれています。
  • 食物繊維:亜鉛の吸収を抑制する可能性が報告されています。

指摘されているもの(公的ソース未確認のため「指摘されている」表現にとどめます):

  • タンニン(お茶・コーヒーに含まれる成分)
  • カルシウムの大量摂取
  • ポリリン酸(食品添加物として使用されるもの)

鉄サプリメントと亜鉛を同時に摂取する場合、互いの吸収が競合する可能性が指摘されています。鉄と亜鉛をどちらも補いたい場合は、摂取のタイミングをずらすことが選択肢のひとつとして考えられます。

吸収を助ける可能性が指摘されている成分

ビタミンC・クエン酸(吸収をサポートする可能性が指摘されていますが、公的機関による確認データは現時点では限られています)


継続摂取の目安期間と過剰摂取のサイン

亜鉛は体内に蓄積されにくいミネラルのひとつですが、食事からの摂取量とサプリメントの合計量が耐容上限量を超えないよう注意が必要です。

過剰摂取が続いた場合に現れるとされるサイン

  • 吐き気・腹痛・下痢などの消化器症状
  • 銅欠乏症(貧血・神経症状)
  • 免疫機能への影響(好中球減少)

(出典:Schoofs H et al., Molecules, 2024 / PMID: 38999082)

サプリメントで補う期間の目安は製品によって異なりますが、数週間〜数ヶ月の継続摂取を経て体の変化を確認するのが一般的なアプローチです。長期にわたって高用量を継続する場合は、定期的に食事内容を含めた総摂取量を見直すことをおすすめします。


亜鉛サプリの選び方の基準表——形態別に比較する

亜鉛サプリメントには複数の形態があり、吸収率・胃への刺激・含有量の目安などが異なります。商品を選ぶ前に、形態ごとの特徴を整理しておきましょう。

形態 吸収率の目安 胃へのやさしさ 1日あたり亜鉛量の目安 こんな方におすすめ
グルコン酸亜鉛 比較的高い 普通
(空腹時注意)
5〜15 mg程度 はじめてサプリを選ぶ方・国内製品を選びたい方
酵母亜鉛 比較的高い やさしい傾向 5〜15 mg程度 胃が弱い方・食品に近い形態を好む方
ピコリン酸亜鉛 高い可能性が
指摘されている
比較的やさしい 10〜25 mg程度 吸収効率を重視したい方・運動習慣のある方
酸化亜鉛 他の形態より低い
とされることがある
普通 10〜30 mg程度 コストを抑えたい方(ただし吸収率に注意)
硫酸亜鉛 比較的高い 刺激が出やすい 医療用途が中心 医師の指示のもとで使用する場合

比較表の見方について

「吸収率の目安」は研究ごとにばらつきがあり、数値は個人差・食事内容・他の成分との組み合わせによっても変動します。「高い」「やさしい」などの表記は相対的な目安であり、絶対的な優劣を示すものではありません。自身の目的・体質に合わせて選ぶことが大切です。

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※広告を含みます。商品の効果には個人差があります。医薬品ではありません。

① ディアナチュラ 亜鉛|国産・続けやすいコスパ重視の方に

② DHC 亜鉛|ドラッグストアでも買える国内定番

③ NOW グルコン酸亜鉛 50mg|海外ブランドをお探しの方向け(摂取前に専門家へご相談ください)

※医薬品ではありません。効果には個人差があります。耐容上限量は年齢・性別により異なります(男性30〜64歳:45mg/日、女性18歳以上:35mg/日)。食事からの亜鉛摂取量と合算して上限を超えないようご注意ください。不調が続く場合は医療機関にご相談ください。あくまで選択肢の一つとしてご参考ください。


亜鉛サプリの選び方——購入前に確認すべき3つのポイント

配合量は推奨量の範囲内か

サプリメントの1日摂取目安量に含まれる亜鉛量が、「推奨量の補完」として適切な範囲に収まっているかを確認しましょう。食事からの摂取量を考慮したうえで、合計が耐容上限量(男性30〜64歳:45mg、女性18歳以上:35mg)を超えないことが重要です。

高用量製品に注意

「1粒で30mg以上の高用量製品」は、食事からの摂取分と合わせると耐容上限量を超えるリスクがあります。「たくさん摂れば摂るほど良い」わけではない点を理解しておきましょう。


栄養機能食品の表示(定型文)があるか確認する

「栄養機能食品」の表示がある製品には、以下の定型文が記載されています。

栄養機能食品として表示される亜鉛の定型文3本

  • 「亜鉛は、味覚を正常に保つのに必要な栄養素です。」
  • 「亜鉛は、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。」
  • 「亜鉛は、たんぱく質・核酸の代謝に関与して、健康の維持に役立つ栄養素です。」

この表示がある製品は、国が定めた基準量(2.64〜15mg/日)の範囲内で製造されており、一定の品質基準を満たしていると判断できます。一方、「機能性表示食品」や「健康食品(無表示)」の場合は、成分量や品質に関する国の審査の仕組みが異なります。初めてサプリメントを選ぶ方は、まず「栄養機能食品」の表示があるものを基準にするとよいでしょう。


添加物・アレルゲンの確認

サプリメントには亜鉛以外にも、錠剤・カプセルを成形するための添加物が含まれています。主な添加物の例として以下があります。

  • ステアリン酸マグネシウム(流動性を高める目的で使用)
  • セルロース(賦形剤)
  • ゼラチン(カプセルの素材:動物由来のため、ベジタリアン・ヴィーガンの方は注意)
  • 乳成分・大豆由来成分(アレルゲン表示を確認)

アレルギーをお持ちの方や、特定の添加物を避けたい方は、製品の成分表・アレルゲン表示を必ず確認してから購入しましょう。


よくある疑問——亜鉛サプリに関するQ&A

Q: 亜鉛サプリで胃が荒れるのはなぜ?

A:亜鉛が胃粘膜を刺激しやすいとされているためです。

特に空腹時に摂取した場合や、硫酸亜鉛・グルコン酸亜鉛などを含む製品は、胃粘膜への刺激が出やすいとされています。

対処法としては以下が考えられます。

  • 食後すぐに摂取する
  • 摂取量を減らして様子を見る(規定量の範囲内で)
  • 胃への刺激が少ないとされる形態(酵母亜鉛など)の製品に変える
  • 消化器症状が続く場合は摂取を中止し、医師・薬剤師に相談する

Q: 毎日飲んでも大丈夫?

A:耐容上限量の範囲内であれば、継続摂取は可能とされています。

亜鉛は毎日一定量が体内から失われる(汗・尿・便など)ため、継続的に補う必要のある栄養素です。食事からの摂取量とサプリメントの合計が耐容上限量を超えないよう管理することが前提となります。「毎日摂ること」よりも「適切な量を継続すること」が重要です。1日の摂取量が設定されているサプリメントは、その用法・用量を守って使用しましょう。

Q: 妊娠中・授乳中の亜鉛摂取は?

A:妊娠中・授乳中は通常よりも多くの亜鉛が必要とされますが、自己判断での過剰摂取は避けましょう。

日本人の食事摂取基準(2025年版)では、妊娠中・授乳中の女性には亜鉛の付加量が設定されています。一方で、サプリメントによる補完については、必ず担当の医師・助産師・管理栄養士に相談したうえで摂取量を決めることが推奨されます。市販のサプリメントの中には、妊娠中の摂取に関する注意書きが記載されているものもあります。自己判断で高用量を継続することは避け、専門家の指示のもとで活用することが安全です。


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まとめ

  • 亜鉛は300種類以上の酵素に関与する必須微量ミネラルで、食事やサプリメントから継続的に補う必要がある
  • 推奨量は厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」に基づき、成人男性で9.0〜9.5mg/日、成人女性で7.5〜8.0mg/日が目安(75歳以上の女性は7.0mg/日)
  • 耐容上限量(男性30〜64歳:45mg、女性:35mg)を超えた摂取は、銅欠乏や消化器症状などのリスクがある
  • サプリメントを選ぶ際は「栄養機能食品」の表示・配合量・添加物を確認することが基本
  • 空腹時の摂取は胃への刺激が出やすいため、食後の摂取が推奨される
  • フィチン酸・食物繊維は亜鉛の吸収を妨げる可能性が報告されており、組み合わせに注意が必要
  • 妊娠中・授乳中の方や、複数のサプリメントを組み合わせている方は専門家への相談を

亜鉛の知識を正しく持ったうえで、自分の食生活に合ったサプリメントを選ぶことが、体の調子を整えるうえでの第一歩となるでしょう。

※本記事で紹介する栄養素・サプリメントの効果には個人差があります。特定の効果を保証するものではありません。

【免責事項】本記事は一般的な栄養情報の提供を目的としており、医療行為・診断・治療を目的とするものではありません。サプリメントの摂取については、必要に応じて医師・薬剤師等の専門家にご相談ください。

参考文献

研究論文

  1. Livingstone C. “Zinc: physiology, deficiency, and parenteral nutrition.” Nutrition in Clinical Practice. 2015. PMID: 25681484
  2. Maywald M, Rink L. “Zinc Deficiency and Zinc Supplementation in Allergic Diseases.” Biomolecules. 2024. PMID: 39062576
  3. Schoofs H, Schmit J, Rink L. “Zinc Toxicity: Understanding the Limits.” Molecules. 2024. PMID: 38999082
  4. Schröder SD, Griebl SW. “Zinc Deficiency-Associated Dermatitis.” New England Journal of Medicine. 2020. PMID: 33113298
  5. Jung A et al. “Zinc Deficiency Is associated With Depressive Symptoms—Results From the Berlin Aging Study II.” Journal of Gerontology A Biological Sciences and Medical Sciences. 2017. PMID: 27789618
  6. Joachimiak MP. “Zinc against COVID-19? Symptom surveillance and deficiency risk groups.” PLoS Neglected Tropical Diseases. 2021. PMID: 33395417

公的資料

  • 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
  • 文部科学省「日本食品標準成分表」
  • 健康長寿ネット(公益財団法人長寿科学振興財団)

最終更新:2026-06-12

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この記事を書いた人

鍼灸あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師。国際基準カイロプラクター(D.C.)・ディプロムドオステオパシー(D.O.)取得予定。日本工学院八王子専門学校 柔道整復科 卒業/東京呉竹医療専門学校 はり師・きゅう師・あんまマッサージ指圧師科 卒業/TCC東京カレッジオブカイロプラクティック(旧ロイヤルメルボルン工科大学日本校カイロプラクティック)卒業。PubMed論文・公的機関情報を引用しながら、骨格・神経・内臓・栄養を統合した視点で健康情報を発信しています。

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